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魚丸記

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2006年 03月 09日

イトカワヒデオ氏の話。

高校時代のよく分からないイベント『講演会』の講師のひとりがイトカワ博士だった。
歳がバレますな。
(ちなみに毎年一回あって、他はクミサオリ氏と某テレビ局局長さんだったような)

なんだか結構たいそうな題目がついており、何度も何度もそこへ話がいくので何話そうか今決めてんだろうな~とバレバレだったのであるが催眠効果は絶大で、眼前に広がるススキ野原のごとき揺れる頭群を見ていると私まで術にかかってしまいそうだった。高校三年間であそこまで皆の頭を揺らした方はいなかった。でもまーひとりくらい起きてなくちゃ!と頑張って聞いていましたが博士の話自体あっちゃこっちゃいってたし、十年以上前のことなので覚えているのはほんの少し、バレエとチェロの練習のこと。まー他のとこでも目にする機会はある内容とは思うのですが、ご勘弁を。
どっちも60歳?過ぎてから始めて、着手と同時に本番も決めちゃった、よーな。うへ。よく覚えていませんが、とにかくすぐ本番が決まって、本番対策練習を考えなくちゃいけないことになったんだかしたんだか。粗くてすみません。。

まーともかく本番は決まった。しかしバレエのほうは、足がアガラネェ・・・
ということで、今上がるだけの高さの箪笥の引出しを開けて、そこに毎日新聞紙を一枚ずつ置いて「うしゃ!ここまでは上がるわ!!全然平気!!!」と毎日確認。無事踊り終えたそうな。

チェロは。
小節数と本番までの日数を数えてみたらちょうどぴったりくらいだったので(だったかな?)、あーこりゃいいわwということで『一日一小節だけ、新しい小節をさらう』と決めて一番簡単な小節をさらっと弾いて「弾けた!」でその日は終わり。もちろんこちらの演奏会も無事終了。
ただ、ショパンのチェロコンだったと思うのだが、どーも途中が眠い。弾いてる自分が眠いくらいだから、観客にとってはどんだけネムタイ曲やねん・・・あぁでもこれってホントに浜辺の歌そっくり・・・ということで途中完全に浜辺の歌に挿げ替えて演奏したとのこと。観客はあぁ・・・ショパンって浜辺の歌やってんな~なつかしいな~みたいな反応だったそうで。お客さんは退屈させたらアカン、とかなりご機嫌に語っておりました。いや、ショパンじゃないかもしれないし浜辺の歌っつーのも怪しいし、関西弁ではなかったと思いますが。そんなとこ。

それで。まーそういった練習方針を最初に立てるわけですが、

 うーん、ちょっと無理め? いや、どうしたら、できるかな?
 と3分いや2分考えて決めて、そーしました。

という調子なのですね。
そこがね、そこいらへんの凡人愚人(平たく言えば、この私)とは違うところなんだろーなーーと思いました。
高校のときはすげーなーそこまで徹底して毎日継続できるのがスゲェと思っていたけど、思い出してみたらスゲーのは、その『3分いや2分考えて決めて』というとこですねえ。
(もしかしたらここも単位が『分』ではなくて『十秒』かもしれませんが。危ういな・・・でもなんかそんなことも口走ってたような気がするので念のため。。)
その『考えて決めて』の中にこれでもしできるようにならなかったら、本番できませんって謝っちゃえばもうそれでいいじゃないっていうのも入ってました。格好悪いけど、それはたいしたことじゃないって。格好がどうこう言うんだったら、最初からやらなきゃいいけど、そーやってカッコつけるより、できるようになりたいことをとにかく頑張ってみることのほうが自分には意味があるって。

まあそういうことです。

by uwomaru | 2006-03-09 18:52 | 日常


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